こんにちは〜。桑名校コーチの下畝地です!
王様しているのか、自立しているのか
スポーツでは絶対的な主力選手のことを「王様」と表現することがあります。これは相対的な評価になるので、小学生の年代でもチームに一人は思い浮かぶ選手がいると思います。
ここで大事なことはその選手がスキルを鼻に掛けたわがままなタイプの王様なのか、自立した上でポジションの役割を超えて自分のスキルを最大限に使えるタイプなのかということ。
プレースキルの良し悪しはあくまでもコートの中だけの話。もしもわがままなタイプであれば周りにいる大人が真剣に向き合って矯正してあげる必要があると思います。仮にスキルはずっと伸び続けてプロ選手になったとしても大成するとは思えません。結局嫌な気持ちになるのはその子自身のはずです。
これまで多くの子たちを見てきて、年中さんであっても精神的に自立しているように見える子はたくさんいました。そこで何によって「自立具合」は決まるのか、自分なりに考察してみました。
いいこと、ダメなこと、その基準
「スキル」か「マナー」か。その子の周りにいる大人の評価基準はどっちなのか、ここが道を分けると思います。
スキルを過剰に褒められる、または怒られる場合、他人は競争相手で上回ること、負けないことが価値観だと育まれてしまうような気がします。結果として自分よりスキルが劣る子を下に見るようなことが多くなるのではないでしょうか?そして自分が出来ない場合にはチャレンジすること自体を放棄してしまう。
対してマナーが評価の基準になっている場合。”社会の中の自分” という立場を自然と理解して、みんなが楽しい方がいいということに気がつくと思います。ゴミを道に捨てるのはダメだよね、他の人のものを勝手に使ってはダメよね。こうしたことをしっかり教えられていることがとても重要に思います。
子供は社会を映す鏡です。「何でこれしてくれないの?」「何でこんなこともできないの?」そうした気持ちは一度心の中にしまいませんか?まずは自分の振る舞い方を見つめてできることやってみませんか?
スタート地点に立っていますか?
スクールにお越しいただく皆様は「お子さんにサッカー/フットサルを上手くなってほしい」または「スポーツを通して人間的な成長を望んでいる」このどちらかのパターンがほとんどだと思います。
僕の感覚として、上のニーズに応えるためにはあっという間に勝手に変わる、もしくはスタート地点に立たせるという感じです。あっという間に勝手に変わるというのは今までポジティブな雰囲気でガンガンチャレンジできる環境に出会っていなかった場合。こういった場合は毎週のレッスンでみるみる力をつけて自信溢れるプレーが増えると思います。
対して「スタート地点に立たせる」とはどういうことなのか。これはスキル云々の前にまずはチャレンジしようと思える状態を作るということ。乱暴な表現になってしまいますが、自分の目から見ると精神的に自立していないように見える場合です。ふざけることで注目を集めたい、周りにちょっかいをかけることで自分のことを見てほしいという状態。改善のための絶対的な方法論はありません。何とかすることが仕事だと思うのでマナーやルールを説きながら色々工夫してレッスンに取り組む日々です。
読み方は同じでも「自律」に対してはほとんどアプローチはありません。これは自分で夢が見つかったタイミングで努力すればいい。けど「自立」の部分はスクールでどうにかしてあげたい。上手くもなるし、人間的な成長も追いかける。そうした桑名レッスンでありたいなと思います。